うさLifeを、幸せホルモンで満タンにしよう!

ペットのうさたちの祖先は、ヨーロッパに生息していた、穴うさぎたち。

今でも、ホリホリするよね~。

うさぎの歯は伸び続けるため、なんでもかじるのも、うさぎの習性の一つ。

かじかじも、してるよ~。

そして、明け方と夕方に活動が活発になるのも、うさぎの特徴ですよね。

今回は、そんなうさぎの習性と照らし合わせながら、どうしたら幸せホルモンをたくさん分泌させて、Happy Lifeを送ることができるのかについて、見ていきましょう。

なんか、難しそうやな~。

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うさぎの年齢

まずは、うさLifeがいかに貴重なものなのかを知るために、うさぎの年齢から見ていきましょう。

うさぎの年齢を人間に例えると、以下のとおり。

うさぎの年齢 人間の年齢
1カ月2歳
1歳20歳
5歳46歳
8歳64歳

人間よりもずっと早く年を老いていくうさたち。

たくさんの愛情を注いで、大切にしてあげたいですね。

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弱いところを隠すのが上手なうさたち

貴重なうさLife、少しでも長く続いてほしいですよね。

そのためにも、うさぎに異常があったら、いち早く気付きたいのですが、うさぎは、弱いところを隠すのがとっても上手なのです。

弱っていることがバレてしまうと、天敵に狙われてしまうので、「元気なふり」をしてしまうのですね。

飼い主さんが気付いた時は、既に手遅れ、なんてことにならないように、健康時のうさちゃんの状態をきちんと把握しておく必要があります。

体調不良を隠すうさぎ

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野生のうさぎに起こる2つのストレス反応

野生のうさたちは、ペットのうさたちよりずっと短命です。

では、どうして短命なのでしょうか?

食べられてしまうから?

もちろん、それもあります。

でも、食べられてしまわなくても短命なのです。

なぜでしょうか?

栄養が足りないとか?

もちろん、それもありますが、一番大きな要因は、常に、肉食動物から、身を隠さなければいけないというストレスと向き合いっぱなしだからと言われています。

かわいそうやな。

常に肉食動物から身を隠さなければいけないうさぎ

それでは、ストレスを受けたうさぎの体には、どのような変化が起こるのでしょうか?

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迷走神経反射

自律神経には、活動時に活発になる「交感神経」と、リラックス時に活発になる「副交感神経」がありますよね。

自律神経

まぁ、聞いたことがあるような、ないような・・・。

うさぎにストレスがかかると、活発になるのは、交感神経。

この時、「カテコールアミン」というホルモンが分泌され、心拍数や血圧が上昇すると同時に、心臓に負荷がかかり、パニックのような状態になります。

ストレスがかかると交感神経が活発に

パニック状態のうさぎ

人間とおんなじやん。

この時、生命を維持するために、副交感神経の一つである 「迷走神経」 が刺激され、心拍数などを低下させようとします。

これが、「迷走神経反射」です。(人間でもあります)

迷走神経反射は生命の維持に必要

なんだぁ、迷走神経って、いいやつなんだね。

ところが、この「迷走神経」が、過剰に刺激され、暴走してしまうことがあります。

暴走した迷走神経反射は心停止を起こすことも

結果、もたらされるのが、突然死やショック死なのです。

こわーい。

突然死やショック死が引き起こされる

逃げるうさぎを、決して追いかけてはいけないと言われている理由は、ここにあります。

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コルチゾールの分泌

もう一つ、うさぎに起こる変化に、コルチゾールというホルモンの分泌があります。

これも、人間と同じだよな。

ストレスが起こると分泌されるコルチゾールは、交感神経を刺激して、脈拍や血圧を上げたり、脳を覚醒したりします。

コルチゾールの働き

いいホルモンじゃないの。

ところがこのコルチゾール、危機的なうさの体を維持するために、免疫を下げたりするのです。

免疫が下がったうさぎは病気に

そっか、ずっとストレスを受けて、免疫が下がったままだと・・・。

パスツレラなどの感染症にかかりやすくなってしまうわけです。

ストレスを受けている間は、他のホルモンよりコルチゾールを優先して分泌されてしまうので、結果、体に重要な他のホルモンの分泌が抑制され、さまざまな病気になってしまうのですね。

飼いうさぎには、幸せホルモンをたっぷりと

幸い、ペットのうさたちは、常に天敵から身を隠すというストレスを、受けなくても済む状況でいることができます。

せっかくペットのうさぎになったのですから、野生のうさたちのようにストレスホルモン漬けではなく、幸せホルモン満タンにしてあげましょう。

幸せホルモンと呼ばれている「セロトニン」と「オキシトシン」。

これが、うさぎにたくさん分泌されるように、していきましょう。

うさぎがハッピーになれば、飼い主さんだって、ハッピーになれるはず。

セロトニンとオキシトシンいっぱいのうさLife

セロトニンは、心と体のバランスを保ち、オキシトシンは、精神的に安定する効果をもたらします。

老化予防にもなりますよ。

幸せホルモンを増やすには

うさぎにとっても、人間にとっても、幸せホルモンを増やすことが、心身ともに幸せに暮らすことができるということがわかりました。

それでは、幸せホルモンを増やすには、具体的に何をすればいいのでしょうか?

できるだけ、静かな環境を作る

お耳のいいうさたちは、音にとっても敏感。

なので、できる限り、静かな環境を作ってあげましょう。

生活音には、慣れてもらおう

とってもお耳のいいうさぎは、大きな音が大の苦手。

とはいえ、テレビや掃除機の音などの生活音は、次第に慣れてくれる子がほとんどです。

もし、うさぎを驚かせてしまったら、「ごめんね」って、一言謝っておきましょう。

生活音で驚かせてしまったら、「ごめんね」の一言を忘れずに

 
何の音!?

びっくりした?かんにんな~。

振動を伴う音には要注意!

ここで、問題なのは、道路工事の音や、大型バイクの音などの、振動を伴う音。

こちらは、なかなか慣れてくれるうさぎはいません。

生活音には慣れてくれるのに、振動があるとどうしてだめなの?

ここで、野生のうさぎの習性を思い出してみましょう。

野生のうさたちは、危険が近づくと、足ダンをして、仲間に知らせていましたよね。

そっか、振動付きの音は、仲間の足ダンと同じなんだ。

なので、同じ音でも、振動を伴う音には、気を付けてあげてくださいね。

振動を伴う音に慣れてもらうのは難しい

縄張りを守ってあげよう

うさぎは、とっても縄張り意識の強い動物。

特にオスのうさぎは、自分の縄張りに他のうさぎが入ってくると、追い出そうとする習性があります。

多頭飼育だと、追い出したくても追い出せないというジレンマがストレスになることも・・・。

幸せホルモンのためを考えると、多頭飼育は、あまりおすすめはしません。

うさぎの縄張り

適度な室温を保ってあげよう

うさぎが快適に過ごせる温度は、18度〜24度程度、湿度は50%前後です。

うさぎは汗をかくことができないので、梅雨時なども、気を付けてあげましょうね。

もちろん換気も必要

うさぎが快適に過ごせる温度を保ってあげることも大切ですが、室内を閉めっぱなしというのも、ちょっと考えもの。

少しの時間、窓などを開けて、うさぎに季節を感じてもらいましょう。

自然の光や風も、うさぎの幸せホルモンを、きっと増やしてくれますよ。

たまには換気もして、うさぎに季節を感じてもらおう

うさぎのひんやりグッズ

表面はざらざらしていて、滑りにくくなっています。

自然な冷え具合で快適。

接触冷感 うさちゃんのひんやりトンネル

一度入ったうさぎが、なかなか出てきてくれなくなるトンネルです(^^;

うさぎのあったかグッズ

スリムなデザインで、邪魔にもならず、コードもケージの外に出せて安心。

ケージは清潔に

うさぎはとってもきれい好き。

なので、1日1回は、ケージやトイレのお掃除をしてあげましょう。

ケージ洗いはパーツごとに

ケージは一気に丸洗い、ではなく、パーツごとにお掃除をするのがおすすめ。

ケージが突然きれいになりすぎると、うさぎにとって、自分の匂いが全くしないおうちの完成になってしまいます。

縄張り意識の強い、うさたちは、自分の匂いが全くしなくなると、安心して落ち着くことができなくなってしまうので、一気丸洗いは避けた方が無難です。

ケージはパーツごとにお掃除するのがおすすめ

お掃除のついでに健康チェック

トイレ掃除のついでに、うんちやおしっこの量もチェックしちゃいましょう。

日ごろから、「わが家のうさぎの健康な状態」を知っておくことで、うさちゃんの異常の早期発見にもつながりますよ。

飼い主さんの「うさちゃんの健康のカン」を磨いておきましょう。

うさぎの健康管理チェック項目

うさぎの健康を管理するために、気を付けることは、主に以下のとおりです。

  • うんちの色や量
  • おしっこの色
  • 毛並み
  • お食事の量

お掃除のついでにうさぎの健康チェックもお忘れなく

うさぎのお食事

うさぎの主食は、なんと言ってもチモシーなどの牧草。

牧草には、歯の伸びすぎを調整したり、胃腸の働きを良くして、うっ滞や毛球症などを予防したりと、いいことばかり。

お気に入りの牧草を見つけて、たくさん食べさせてあげましょう。

お水も新鮮なものを

ぬれることが嫌いなうさぎでも、水分補給はとっても大事。

いつでも新鮮なお水を飲めるようにしてあげてくださいね。

野生のうさぎのように、低い位置で、ごくごくお水が飲めます。

飲んだお水の量を、はかることができるのも、健康維持にGoodですね。

かじるのもうさぎのお仕事

飼い主さんから見れば、困りものの「かじる」行為も、うさぎの本能。

かじっていいものを、うさちゃんに与えてあげましょう。

柔らかめの木で、角がたくさんあり、薄さも適度。

かじって、投げて、破壊して、楽しいかじり木です。

運動はとっても大切

少なくとも1日に1回は、部屋んぽをさせてあげましょう。

部屋んぽの前には、部屋の中に危険なものがないか、電気コードなど、うさぎにかじられたら困るものなどを保護するなど、事前チェックもお忘れなく。

  • かじる習性があるので、電気コードなどは、片付けましょう。
  • かじられたくない柱や家具なども、カバーなどで保護をしましょう。
  • カーペットなどで、爪や足が引っ掛からないように注意してあげてください。
  • 穴掘りで、カーペットなどが、ボロボロになることがあります。ジョイントマットなどで、カーペットをガードしましょう。

  • 体が小さいので、予想外の隙間に入ることも。注意しましょう。

  • オスは、マーキングの習性があるので、おしっこを飛ばすことがあります。

  • うさぎの骨はとてももろく、骨折しやすいので、高い場所から飛び降りたりしないように気を付けましょう。

電気コードで遊ぶうさぎ

伸縮可能な、もぐれるトンネルで、穴うさぎの本能を存分に発揮してもらえます。

適度なふれあいが大事

うさぎが慣れてきたら、一緒に遊んであげましょう。

なでてあげたり、かまってあげたり、話しかけたりして、コミュニケーションを取り、信頼関係を築いていってくださいね。

NGなふれあいとは?

同じ「ふれあい」でも、NGなものがあります。

どんなものがNGなのか、見ていきましょう。

過度なふれあい

うさぎがのんびりしているのに、過度に触りすぎるのはNGです。

そっとしておいてあげましょう。

抱っこ

うさぎは基本、抱っこが大嫌い。

野生下において、何かに抱かれ自由が利かない状態は、肉食動物に食べられるときなので、抱っこが嫌いなのでは、と言われています。

爪切りや通院などのやむを得ない場合を除いて、嫌がるうさぎを無理やり抱っこするのは絶対にやめましょう。

追いかけまわさない

大きな動物に追いかけまわされるというのは、肉食動物に追われているのと同じ。

うさぎを追いかけまわすのは、絶対にやめましょう。

特に、小さなお子さんから、目を離さないようにお願いします。

逃げるうさぎを追いかけるのは絶対にやめましょう

グルーミングも大切なお世話

ブラッシングなどのグルーミングを行うことで、コミュニケーションが取れるだけでなく、毛球症の予防にもなりますよ。

なでなでしながら、ブラッシングできます。

毛もしっかりキャッチして、水洗いもOK。

手に付けてグルーミングをすると、生きている善玉菌(EM)が働いて、毛並みをふかふかにします。

もちろん、うさぎがなめても大丈夫。

マルカン ボディシャンプータオル カモミールの香り 10枚入り

ほんのり優しいカモミールの香り。

一枚が大きいので、全身拭けちゃいます。

優しく丁寧に、拭きとってあげてくださいね。

急な変化は苦手

どんなにコミュニケーションを取って、気を付けていても、ストレスをかけてしまうことはあります。

こんなに努力しているのに?

これ以上、何がストレスなんやろ?

うさぎは、急な変化が苦手。

通院や、どこかへの一時預け、気温の乱高下など、私たちの力ではどうすることもできませんが、苦手なうさちゃんが多いので、気を付けましょう。

ストレスを感じたときに見られる兆候

うさぎがストレスを感じたときには、食欲が落ちたり、うんちが小さくなったり量が減ったり、などのことが見られます。

原因を突き止めて、改善するようにしてくださいね。

いかがでしたか。

かわいいうさぎに少しでも長生きしてもらうために、スキンシップやコミュニケーションをしっかり取って、うさちゃんも飼い主さんも幸せホルモン全開の日々を送りたいですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました(^_-)-☆

<この記事の参考サイト等>

・うさぎと人間の年齢については、日本動物医療センターグループ本院のサイトを参考に記載しています。

・うさぎのストレスホルモンについては、ウサギ情報室|専門獣医師による飼育と病気の解説のサイトを参考に記載しています。

・迷走神経反射及びコルチゾールについては、以下のサイトを参考に記載しています。

一般社団法人 日本救急医学会

Medical Note

コトバンク

快適.Life

心の健康ナビ | ストレスケア・マネジメントでメンタルヘルス

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