うさぎの皮膚病、ソアホックを知ろう

今回のテーマは「ソアホック」です。

実は、うさうさ家のうさぎも、ソアホック持ちなのです(涙)

ここでは、ソアホックとは何なのか、対処法や予防法を見ていきましょう。

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うさぎには肉球がない!!

動物のかわいいシンボル「肉球」。

そうそう。

いかにも、動物って感じで、かわいいよね~。

このかわいいシンボル「肉球」が、なんとなんと、あのかわいいうさぎたちにありません!!

あちゃ〜。

どっかに落としてきたん??

いえいえ・・・💦

ソアホックを知る前に、まずは、肉球について、知っておきましょう。

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肉球の役目

肉球の役目は、なにも、かわいさをPRするだけではありません。

他にもいろんな役目があったのです。

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弾力のある靴底

肉球の大きな役割は、足の裏を保護する靴底。

足場が悪くても、足の裏を保護します。

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狩りに便利な消音機能

柔らかい肉球は、足音を消し、獲物に気付かれずに近づくことができ、狩りにとっても便利なのです。

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滑り止め機能

肉球の表面には細かい突起があり、滑り止めの役割を果たしています。

これで安心して、地面を思いっきり蹴ったり、木に登ったりできるわけですね。

うさぎに肉球がないのはなぜ?

 
肉球がなくてもかわいさアピールできるからだよね。

うん、それもあるかも・・・って、そういうわけではありません。

ちゃんと理由があるのですよ。

うさぎに肉球は必要なかった??

うさぎには、肉球の機能が必要なかったのです。

狩りもしないし、野生のうさぎは、柔らかい草などの上で生活していたので、滑り止めもクッションも必要としてなかったのです。

スタンピングの邪魔に

うさぎのしぐさの一つである足ダン(スタンピング)。

野生のうさぎは、スタンピングをすることにより、巣穴の仲間たちに危険を知らせます。

ところが、もし、クッションのある肉球がうさぎの足にあったら、肉球が音を消してしまい、仲間たちに危険を知らせることができなくなってしまうのです。

避けられない床との摩擦

飼いうさぎが毎日暮らすのは、ふかふかの草むらではなく、フローリングやプラスチック床の上ですよね。

肉球がないうさぎの足裏は、床との摩擦を避けることができずに、「ソアホック」になりやすいのです。

ソアホックとは?

通常、うさぎの足裏は、もふもふの毛で覆われています。

ところが、床との摩擦などにより、足裏の毛が抜け、むき出しになった皮膚が炎症を起こし、タコのようになってしまいます。

これがソアホックで、「足底皮膚炎」などとも呼ばれています。

特に、かかとの部分は、負担がかかりやすく、ソアホックになりやすくなってしまいます。

ほとんどの場合は、足裏の一部だけ脱毛していることが多く、ソアホック部分が他の毛に隠れて見つけにくくなっています。

ソアホックの原因

それでは、どんなうさぎさんがソアホックになってしまうのでしょうか?

ソアホックは、足裏の負荷によって起こってしまいますので、その原因も足裏に負荷のかかる行動となってしまいます。

ここでは、ソアホックの原因について、主に、3つのパターンから見ていきましょう。

生活編

日常生活の中にも、ソアホックの原因はひそんでいます。でも、ちょっとした努力で、ソアホックを避けることができるものもありますよ。

具体的に見ていきましょう。

よく足ダンする子

ストレスがかかるなど、うさぎのご機嫌が悪くなると、よく見かけるのが、足ダン(スタンピング)ですよね。

この足ダンは、文字通り、床に足をダンッと打ち付ける行為。

どうしても、床との間に物理的な衝撃がかかり、ソアホックの原因になる場合があります。

ストレスや不安が多いと、頻繁な足ダンにつながってしまいますので、うさちゃんがストレスフリーで過ごせるようにしてあげましょう。

太りすぎの子

ウチのうさぎも、立派なマフ持ちのちょい丸くんなんですよね💦

太ってしまうと、どうしても、うさぎの体重が足裏の負荷を大きくしてしまいます。

足裏の負荷が大きいと、その分、ソアホックになりやすくなってしまいますので、太りすぎにはご用心です。

爪が伸びていることが多い子

爪が伸びると、足指の先で爪が丸くなり、自然と、つま先を上げ、かかとに体重をかけて歩くようになってしまいます。

こうして、かかとに負荷がかかり、ソアホックの原因になることがあります。

ウチでも爪切りはとても嫌がるので、うさぎにストレスをかけて爪を切るか、いつも迷ってしまいますが、伸びた爪は、決して良くないですね。

高齢うさぎ

年を取って、あまり動かなくなると、同じ姿勢で長時間過ごすことが多くなります。

足裏も、ずっと同じ部分に長時間の負荷がかかってしまうため、ソアホックの原因になってしまいます。

環境編

うさぎが過ごす環境にも、ソアホックの原因がひそんでいます。こちらも、飼い主さんの努力で避けることができるかもしれません。

どんなものか見ていきましょう。

床面がぬれている

飲み水や、おしっこなどで、床面が湿っていると、足裏も湿ってしまいます。

湿った足裏は、雑菌が繁殖しやすく、その結果、細菌感染から、毛が抜けたり、皮膚炎を起こしたりということにつながってしまいます。

ケージ内はこまめにお手入れして、清潔を保ち、床面の吸水性もアップしましょう。

床面が合わない

普段、うさぎが過ごしているケージの中や、部屋んぽの床材を見直してみましょう。

床材選びは、試行錯誤の繰り返し。

いろいろな素材を試して、うさちゃんにぴったりなものを見つけてあげてくださいね。

ということは、この逆がNGな床材ですね。

ちなみに、ウチも、フローリングです💦

ケージが狭い

ケージが狭いと、同じ姿勢を長く続けることになり、足裏の同じ場所に、過度な負担が長時間かかってしまいます。

こうして、ソアホックの原因となってしまうわけですね。

ケージを広くしたり、部屋んぽの時間をたくさん作ってあげてくださいね。

生まれつき編

ここからは、生まれつき編です。

こちらは、飼い主さんやうさちゃんの努力では、どうにもなりません。

遺伝

なんらかの理由で、うさちゃんの中にも、生まれつき足裏の被毛が薄い子もいるようです。

足裏の被毛が薄い子は、ソアホックになりやすくなってしまいます。

レッキスやミニレッキスの子たち

この子たちは、そこそこ大きい上に、被毛が短い品種なので、ソアホックになる可能性が高くなります。

ソアホックの症状

ソアホックは、極端に重症化しなければ、命に関わることはありません。

ここからは、ソアホックの症状について、見ていきましょう。

初期段階

最初に起こるのは、足裏の脱毛です。

ただ、うさぎの足は、被毛で覆われており、足裏をチェックされるのを嫌がるうさちゃんも多いです(ウチもそうです💦)。

なかなか、この初期段階で、ソアホックを見つけるのは、実際には難しいと思います。

中期段階

脱毛が進むと、足裏の皮膚が分厚く、硬くなっていきます。

硬いタコ状態となったソアホックは、やがて炎症を起こします。

ウチのうさぎのソアホックは、このタコの状態で、発見しました。

重症段階

炎症がひどくなると、潰瘍を起こしたり、かのうしたりします。

この頃になると、うさぎにも、大きな痛みが発生します。

足を引きずったり、歩かなくなったりなどの様子が見られることも。

さらにひどくなると、炎症が骨に到達し、「骨髄炎」などを引き起こします。

ソアホックからの二次的な病気

ソアホックそのものは、軽症であれば、命に別条はありません。

しかし、二次的な病気は、全て命に直結するものとなってきますので、注意が必要です。

胃腸うっ滞

足の痛みがストレスとなり、食欲がなくなることがあります。

結果、胃腸うっ滞を引き起こします。

細菌感染

炎症部分が不衛生な状態だと、パスツレラ菌などの細菌感染を引き起こします。

特に、高齢うさぎは免疫が落ちていることが多く、注意が必要です。

敗血症

細菌感染をきっかけに、多臓器不全を起こす病気です。

うさちゃんの場合、助かる可能性は、限りなくゼロに近くなります。

ソアホックがわかった時の対処法

炎症を起こす前ならば、うさぎの環境を改善するなどの方法はありますが、基本的には、動物病院で診てもらいましょう。

病院では、主に、患部の消毒や、抗生物質の投与などを行ってくれます。

治療には、時間がかかる場合があります。

ソアホックを予防しよう

ソアホック予防には、足裏の負担を減らすことが一番。

具体的に見ていきましょう。

ストレスは厳禁

うさぎは、ストレスがあると、足ダン(スタンピング)をします。

これが、足裏にはとってもダメージ。

足裏以外でも、ストレスは体に良くないので、ストレスを取り除いてあげましょう。

適度な運動を心がけよう

適度な運動は、ストレス解消にもなるし、肥満予防にもなるので、一石二鳥。

部屋んぽなどで、適度な運動をさせてあげましょう。

太りすぎにはご注意

肥満になると、足裏の負担増。

おやつなどをあげすぎないように注意しましょう。

これがなかなか、難しいんですけどね💦

こまめな爪切り

爪が伸びすぎると、足裏全体に体重をかけるのが難しく、どうしても、かかとに負担がかかってしまいます。

爪切りは、とっても嫌がるので、ウチも、なんだかんだで先延ばしになりがち。

だけど、爪の伸びすぎは、ソアホックだけでなく、カーペットに引っ掛かって骨折、なんてこともあり得ますので、こまめに切ってあげましょう。

ケージ内も清潔に

ケージ内に、うさぎの排せつ物などがそのままになっていると、雑菌が繁殖してしまいます。

特に、トイレが汚れていると、排せつ物が足裏にびったりこびりつくことも。

不衛生な環境は、ソアホック以外でも体に良くないので、ケージ内は、こまめにお掃除してあげましょう。

ケージは広めに

ケージが狭いと、行動が制限されて、常に、足裏の同じ所に負担が集中してしまいます。

ケージ内でも、不自由なく動けるように、広めのケージを用意してあげましょう。

床材の見直し

ケージや部屋んぽの床材を、柔らかいものに変えてあげましょう。

わらでできているものは食べても大丈夫なのでオススメです。

その他、セリアの吸水マットはふかふかしているうえにオシッコをよく吸収するのでおススメです。

牧草を敷き詰める方法もありますよ。

部屋んぽは、ジョイントカーペットも活用してみてくださいね。

うさぎがかじってしまわないように、注意してあげてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?

ソアホックそのものは、直ちに命に直結するものではありません。

かといって、ソアホックにならないのが、一番ですよね。

これからも、うさLifeを、存分に楽しみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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