かわいいうさぎの、かわいいしぐさは、うさぎのかわいさを増し増しにしますよね。
その一つが、あくび。
今回は、その「あくび」について、掘り下げたいと思います。
うさぎのあくびってどんなもの?
普段は小さなお口のうさたち。
ところが、いざ、あくびとなると、その小さな口を「これでもかっ」ってくらい、目いっぱい広げます。
なんだか、「がぉーっ」っていう、ライオンの雄たけびのような声が聞こえてきそうですね。
うさぎのあくびはうつるの?
家族があくびをしていると、こちらもなぜか、あくびをしてしまった、という経験はありませんか?
人には、無意識のうちに、他人の行動を真似てしまうという、「行動感染」という現象があり、あくびがうつるのは、この「行動感染」現象の一つだそうです。特に、家族など、親しい間柄の方が、うつりやすいのだとか。
もしかしたら、飼い主さんとうさちゃんの間で、あくびのうつり合う時がくるかもしれませんね。
あくびのメカニズムって?
いろいろ調べたのですが、実は、あくびの詳しいメカニズムって、今だ解明されていないのだそうです。
多分、眠いなどの理由で、動きが鈍くなっている脳を活性化させるために、あくびがでるのではないか、と考えられています。
どうして、あくびで、脳を活性化できるの?
余計、眠くなりそうだよ。
あくびで脳を活性化できる理由には、2つあります。
口を大きく開けて、筋肉を動かす
あくびの特徴といえば、これでもかってくらい、口を大きく開けること。
小さなうさぎの口も、この時ばかりは、破れるのではないかと心配になるくらい、大きな口を開けます。
この筋肉の動きによって、脳を刺激し、活性化します。
空気をたくさん吸うこと
あくびは、大きな口を開けて、一気にたくさんの空気を吸いますよね。
これによって、血液に新しい酸素を多く取り込み、脳の酸素濃度を高めて、脳を活性化させます。
うさぎのあくびの理由は?
あくびのメカニズムを理解したところで、それでは、うさぎは、どんな時に、どんな理由であくびをするのでしょうか?
リラックスをしているとき
立派な後ろ足をびょーんと伸ばして、あくびをしているのは、リラックスしている証拠。
その環境に慣れて、くつろいでいてくれているなんて、飼い主さんとしては、嬉しいですよね。
うさぎが、あくびをしながらリラックスをしていたら、なるべく、静かに、そっとしておいてあげましょうね。
緊張しているとき
先ほどと真逆ですが、緊張しているときも、あくびがでるようです。
人間でも、緊張でストレスを感じると、脈が早くなって呼吸が浅くなりますよね。
それにより、酸欠状態となった脳に、あくびをすることによって、新しい酸素を補給しようというわけです。
酸素補給だけではなく、あくびは、脳の緊張状態を和らげ、リラックス状態にする優れモノなんですよ。
もし、うさちゃんが緊張状態であくびをしていたなら、「大丈夫だからね」って、優しく声をかけて、安心させてあげましょう。
まれに、病気が隠れていることも
先ほど、あくびには、脳に酸素を補給する働きがあるとお話しました。
つまり、必要以上にあくびがでるということは、何らかの理由で、脳が酸素不足となっているかもしれません。
それを解消するために、あくびによって、脳に酸素を供給しようとするわけです。
まさしくこれが、「生あくび」と呼ばれているもの。
そっか、生あくびってそういうことだったのね。
あくびの後には、すっきり感が残るのに対し、生あくびの後には、すっきり感がありません。
もし、うさちゃんが、何度も生あくびを繰り返すようでしたら、病気が潜んでいるかもしれません。
繰り返す生あくびと同時に、以下のような状態が見受けられたら、要注意です。
- ご飯を食べない
- じっとしている
- 呼吸が苦しそう
- 不自然なけいれん
- あくびのタイミングが不自然
- 立ち上がれない
- 以前、頭をぶつけていた
- 目つきがおかしい
それでは、具体的に、どのような病気が潜んでいるのでしょうか?
脳腫瘍などの脳の病気
うさぎの心臓は、とっても小さいそうです。
小さな心臓をフル稼働し、全身に血をめぐらしているので、うさたちは、みんな、とっても高血圧。
人間でも高血圧やと、やばいやんなぁ。
そう、人間と同じで、血圧が高いと、脳の毛細血管が詰まり、脳梗塞状態となってしまいます。
脳の血管が詰まると、脳に十分な酸素が供給されなくなるので、あくびがでやすくなってしまうのですね。
怖いなぁ。
人間でも同じことが言えるね。
血液ドロドロ対策には、水分補給も有効ですよ。
野生のうさぎのように、低い位置で、ごくごくお水が飲めます。
飲んだお水の量を、はかることができるのも、健康維持にGoodですね。
心不全などの心臓の病気
脳が酸素不足になるという点では、脳腫瘍と同じなのですが、その原因が、脳ではなく、心臓にある場合です。
小さいうさぎの心臓で、全身に血液を送らなければいけないので、どうしても心臓に負担がかかってしまうのですね。
特に、高齢うさぎさんには、気を付けてあげましょう。
気になったら、動物病院へ
頻繁なあくびとともに、気になる症状も見受けられたら、もしかしたら、病気が隠れているかもしれません。
その場合は、早めに動物病院へ連れていきましょう。
いかがでしたか?
ほとんどのあくびは、基本リラックス~ですが、ごくまれに、病気が隠れている場合があります。
日ごろから、うさちゃんをよく観察し、コミュニケーションをたくさん取ることが、病気の早期発見につながりますよ。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました(^_-)-☆
<この記事の参考サイト等>
・行動感染については、日常を心理学する、及び、日経Goodayを参考に記載しています。
・あくびのメカニズムについては、以下のサイトを参考に記載しています。