とってもかわいいペットといえば、もちろんうさぎ!
と、同じくらい、かわいいわんこ。
わんこって、かわいいよね~。
どちらも、負けず劣らずのかわいさ。
しかーし!!
同居するとなると、話は別。
今回は、うさぎとわんこは同居できるのか、について、記載したいと思います。
正直、同居は難しい
わんこもうさぎも、ペットとして大人気。
どちらも、かわいさ抜群ですよね。
でも、両者が同居できるかどうか・・・と言えば、どうでしょうか?
最初に結論を言いますが、絶対に絶対に、おすすめはしません。
わんことうさぎの同居は、人間でいえば、人間とライオンが同居するのと同じ。
「しつけができていれば大丈夫」と思われるかもしれませんが、しつけのできたライオンなら同居できるのでしょうか?
犬にとっては、「甘がみ」のつもりでも、うさぎにとっては、「甘がみ」にはなりません。
ライオンに甘がみされても、困りますよね。
何かあったときは、みんなが悲しいことになってしまいます。
ネット上には、わんこと仲良くしているうさぎもいるけれど・・。
わんことうさぎが仲良しの動画などは、本当に癒やされますよね。
でも、あれって、普通のことなのでしょうか?
あの動画を見ていて、とても癒やされるのは、「普通ではできないことが、できている」からなのだと思います。
つまり、多くの人は「普通は、わんことうさぎは仲良くなれない」と、心のどこかで知っているのではないでしょうか?
かわいくて小型犬でも、犬は犬
わんこたちは、みんなかわいいし、お利口さんですよね。
でも、犬としてのDNAを、みんな持っているのです。
それを、ここでは、見ていきたいと思います。
犬は獲物を追いかける
捕食者である犬は、獲物を追いかける習性があります。
もちろん、うさぎだって、例外ではありません。
うさぎが気分よくぴょんぴょん跳ねると、本能的に襲いかかりたくなってしまうかも。
獲物には、前足で押さえ、首をかんで致命傷を与えます。
犬がうさぎを追いかけるのも、好奇心でうさぎをおもちゃにしてしまうことも、わんことしては、意地悪などではなく、とても自然なことなのです。
ほえないわんこなら大丈夫なの?
それでは、大人しくって、ほえないわんこなら大丈夫なのでしょうか?
もちろん、ほえるわんこよりはいいと思うのですが、どうでしょう?
ほえるライオンとは同居できないけど、ほえないライオンなら・・・なんてことは、ないですよね。
うさぎにとっては、わんこの存在自体がストレスである上に、さらに、ほえられたら、生きた心地がしないのではないかと思いますよ。
うさぎって、こんなに弱い動物
草食動物のうさぎは、野生下において、食べられる立場として体が作られています。
それでは、どんな風にできているのか、見ていきましょう。
小さな物音でも警戒
うさぎの特徴といえば、長い耳。
この耳は、野生下において食べられる立場のうさぎが、少しでも動物の気配や音を敏感に察知できるようになっています。
わんこがそばにいれば、うさぎは常に、緊張状態を保つ必要があります。
これでは、ストレスで寿命が縮まってしまいますよね。
体を軽くするため、骨がもろい
野生下において、うさぎは、天敵から一刻も早く逃げなければいけません。
そのため、骨がかるく、反面、骨折しやすい動物なのです。
わんこはじゃれているつもりでも、うさぎにとっては、致命傷かもしれません。
体調不良を隠す
野生下において、弱っていることがばれてしまったら、天敵に目をつけられてしまいます。
うさぎは、生きていくための習性として、体調不良を隠すのが、とても上手。
たとえ、ストレスと感じていても、上手に隠してしまうので、飼い主さんが気付いた時には、もはや手遅れであることが、多かったりするのです。
ショック死ができる体
天敵に捕まったうさぎは、どうなるのでしょうか?
もちろん、必死に抵抗はしますが、無駄なことは、一目瞭然ですよね。
その際、苦しむことが少しでも少なくなるように、うさぎは、ショック死できる体になっています。
つまり、追いかけられて捕獲されるというだけで、死に直結してしまうのです。
かわいそうに。
どうしても、一緒に飼う場合
これだけの、危険をおかしてでも、どうしても、一緒に飼う場合は、どうしたらいいのでしょうか?
それを、ここから見ていきたいと思います。
しかーし!!
大切なことなので、何度も言います。
決して、決して、おすすめはできません。
各々の部屋を準備する
たとえ、わんことうさぎが仲良くなったとしても、ずっと一緒では、ストレスがたまってしまいます。
わんこはわんこ、うさぎはうさぎの部屋を準備してあげましょう。
万が一、相性が合わず、仲良くなれなかったとしても、別々に飼うことができます。
この時点で、別々のお部屋を準備できないならば、申し訳ありませんが、わんことうさぎを一緒に飼うのは、諦めてください。
わんこがしっかり、しつけられていること
事前に、わんこには、「待て」などのしつけを、しっかりとしておいてください。
特に、好奇心旺盛な子犬の場合は、うさぎを見て、いきなりほえたりしたら大変。
どんなことがあっても、飼い主の言うことを聞いてくれるように、しつけておきましょう。
いよいよ、ご対面
いよいよ、ドキドキのご対面です。
うさぎは、ケージに入れたまま、わんこはリードをつけたままです。
お互い、遠くに見えるくらいの距離で、もちろん、直接触れ合うのはNGです。
最初は5分以内の、短い時間で済ませましょう。
決して焦らず、じっくりとです。
「早く仲良くなってもらいたい」という思いは、あるかもしれませんが、人間のエゴで悲しい結果にならないように、気を付けましょう。
たっぷり時間をかけて、少しずつ
わんこは、うさぎを見ても、追いかけたりせず、落ち着いていたり、また、うさぎはうさぎで、わんこがほえたり、走ったりしても、興味なしって感じで、びょーんと伸びて寝ているようでしたら、次のステップです。
お互いの様子を見ながら、対面の時間を、少しずつ増やしてみましょう。
お互いが大丈夫そうなら、わんこを抱っこして近づけてみる
うさぎも、わんこも大丈夫そうでしたら、次のステップです。
今度は、わんこを抱っこして、うさぎの近くに連れて行ってみましょう。
これも、最初は短時間から、少しずつ時間を増やします。
うさぎを自由にさせてみる
さらにさらに、お互い大丈夫そうなら、今度は、うさぎをケージから出してみます。
わんこはリードをつけたままです。
うさぎは、いつでも逃げられるようにしてあげてください。
こちらも、毎日、短い時間から少しずつです。
うさぎに恐怖を与えないように、飼い主さんがわんこを制御しましょう。
絶対に絶対に大丈夫なら、リードを離してみるのも
ここが一番、難しいところです。
飼い主さんが、もう絶対に大丈夫と思って、リードを離してみると、リードがなくなった途端、わんこがうさぎに襲いかかる、という例が多いようです。
犬としては、襲うつもりはなく、好奇心が勝ってしまうのでしょうね。
飼い主さんの一瞬の油断が、うさぎの致命傷になってしまいます。
常に目を離さないのは、もちろんのことですが、慎重に慎重を重ね、決してムリをしないことが大切です。
その他、日々気を付けること
努力して、時間をかけて、わんことうさぎの同居がうまくいくこともあれば、努力したけれど、ムリだった、ってこともあると思います。
どちらにしても、一緒に暮らしていくには、注意しなければいけないことがありますので、それを、ここでは見ていきましょう。
お互いのテリトリーを守る
わんこもうさぎも、それぞれのテリトリーがあります。
そして、わんこもうさぎも、自分のテリトリーを侵されることは、決して気分のいいものではありませんし、わんこは、攻撃に出てしまうかもしれません。
お互いがストレスをためないように、それぞれのテリトリーを尊重し、生活スペースを分けましょう。
排せつ物は、すぐに片付ける
わんこもうさぎも、お互いの排せつ物を、口にしてしまう可能性があります。
感染症予防対策の観点からも、それぞれの排せつ物は、すぐに片づけてあげましょう。
全ては、うさぎ優先で
とかく、家の中というものは、腕力の弱いほうが、実権を握っていると、うまくいきます。
人間の家庭でも、腕力の強い旦那さんより、奥さんが実権を握っているほうが、うまくいっていると思いませんか?
動物がいても同じです。
最も、力の弱いうさぎを、最優先してあげることで、わんこもうさぎを尊重し、丸く収まることがあるかもしれませんよ。
どうしてもダメな時は、諦める覚悟を
どんなに時間をかけて、努力をしたとしても、どうしても、わんことうさぎが仲良くなれないことはあります。
というより、努力しても、わんことうさぎが仲良くなれないことの方が、普通なのです。
食べる側と、食べられる側なのですから。
人間とライオンの同居が難しいのと同じです。
そんなときは、ムリをせずに、諦める勇気を持ってください。
そして、わんこもうさぎも、大切な家族の一員として、それぞれに愛情を注いであげてくださいね。
うさぎとの同居を避けた方がいい犬種
わんこの性格も、十人(匹?)十色なので、犬種で性格の断定はできませんが、一般論として、うさぎとの同居を避けた方がいい犬種を見ていきたいと思います。
狩猟犬
ブルドッグや土佐犬などは、もともと、うさぎなどの小動物を捕まえるようにできている狩猟犬なので、うさぎにとっては、恐怖でしかありません。
また、とってもかわいいビーグルやミニチュアダックスフンドも、実は小動物の狩猟用に品種改良された子たちなので、気を付けましょう。
よくほえる子
わんわんほえる子は、それはそれで可愛らしいのですが、うさぎにとっては、これも恐怖でしかありません。
小型のトイプードルやチワワなど、あまりにわんわん言う子は、うさぎとの同居に向かないでしょう。
その他の動物は?
ここまで、わんこの例を取り上げてきましたが、その他の動物で、うさぎとの同居に向かない子、向いている子を、見ていきたいと思います。
うさぎとの同居に向かない子たち
猫
とってもかわいくて、とってもモフモフのにゃんこたちですが、その殺傷能力は高く、動くものにも、機敏に反応しますので、うさぎとの同居には、向いていません。
フェレット
くりくりのお目目がとってもかわいいフェレットたちですが、彼らはうさぎの天敵です。
フェレットは、イタチの仲間で、とりあえず、獲物は殺すという、あのかわいいお顔からは想像もできない、恐ろしい習性があります。
例え、別々の部屋で飼っていたとしても、脱走上手なフェレットが、うさぎのケージにたどり着いてしまうことも・・。
こうなってしまっては、もう、うさぎに命はありません。
フェレットとうさぎの同居は、絶対に絶対にやめましょう。
うさぎとうさぎ
実は、うさぎ同志も、あまりおすすめはしません。
オスとオス
子うさぎの間はいいかもしれませんが、基本的には、双方に縄張り意識が強いので、けんかになってしまう可能性が高いです。
メスとメス
唯一、相性が合えば、同居することが、可能ですが、相性が合わなければ、結局、女の闘いとなってしまいます。
オスとメス
相性は良くても、うさぎは繁殖能力が高いので、あっという間に増えてしまいます。
多頭飼育崩壊が、現実のものと・・・。
モルモット
うさぎとモルモットは、仲良く同居できます。
しかーし!!
ほとんどのうさぎが、無症状で保菌している、気管支敗血症菌という菌に、モルが感染してしまうと、重篤化してしまう場合があります。
モルの安全を考えれば、同居を避ける方が無難です。
意外と向かない、人間の子供
小さな動物に愛情を注ぐということは、とても大切なお勉強です。
しかし、保護者の方が、しっかりと教えてあげないと、乱雑に扱われたり、追いかけまわされたりと、うさぎにとっては、気の休まる暇もなくなってしまいます。
お子さんがうさぎのお世話をする場合は、保護者の方が、その愛情の注ぎ方をきちんと教えてあげてくださいね。
うさぎとの同居に向いている子たち
小鳥
籠の中で飼われる小鳥などは、うさぎと同居しても、大丈夫です。
もちろん、同じ鳥でも、フクロウなどは、うさぎの天敵ですので、同居はやめてください。
ハムスター
それぞれのケージで飼えば、同居が可能です。
いかがでしたか。
ネットなどで、うさぎとわんこが仲良くしている様子を見かけると、あこがれちゃいます。
でも、実際は、人間とライオンが同居するのと同じくらい、難しいことなのです。
そして、同居にチャレンジしたけれど、うまくいかなかった時は、わんこもうさぎも、家族の一員として、大切に育ててあげてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました(^_-)-☆
<この記事の引用等>