うさぎにかまれると、ショックよね・・・。
人間のように、言葉を話すことができないうさたちは、意思表示を行動で示すしか、ありません。
その一つに、「人をかむ」という行動があります。
物騒だなぁ・・。
がっかりするのは、まだ早いですよ。
かんだからと言って、必ずしも、うさぎに嫌われているとは限りません。
むしろ、好かれていることの方が多かったりするのです。
ほんと?
それに、なぜかむのか理由がわかれば、対策だってできるはず。
そうか。
がっかりするだけじゃなくて、うさぎの気持ちを知るチャンスにすればいいんだね。
たまーに、ええこと言うな~。
そうと決まれば、さっそく、分析していきましょう。
うさぎのかむ力は強烈!!
悲しい話ですが、私は、お月様へ旅立ったうさぎを、必ず火葬し、その際、遺骨を見せてもらっています。
その時、ものすごい火力で火葬されるにもかかわらず、必ず残っているのが、あごの骨です。
そないに、あごの骨が強いんや。
うさぎのかむ力がいかに強烈なのかが、一目瞭然というわけですね。
実は、牧草はとても硬い
うさぎが毎日、機嫌よく食べている牧草。
あれって、実は、すごーく硬いのです。
病気をしたうさぎに、少しでも牧草を食べさせようと思い、牧草をはさみで切ろうとしたのですが、到底切れたものではありません💦
そんなに硬いの!?
包丁でも、ミキサーでも、すり鉢でも、にっちもさっちもいきません💦
うさぎはそれを毎日・・・。
涼しい顔して、食べてるんや・・・。
すごいですよね。
うさぎのかみ方には2種類ある
ただ単に、「人をかむ」と言えば、物騒なイメージしか湧きませんが、実は、うさぎのかみ方には「甘がみ」と「本気がみ」の2種類があります。
そっか、常に「ガブッ」って感じじゃないんだね。
まずは、どれが「甘がみ」で、どれが「本気がみ」なのか、見分ける必要がありそうですね。
それでは、「甘がみ」から見ていきましょう。
痛くなければ、それは甘がみ
先ほど、うさぎのかむ力は強烈というお話をしました。
あぁ、あの強烈なやつ?
そう、あの力で本気で人をかめば、こちらは痛くて流血してしまいますよね。
痛くないということは、うさぎなりに手加減をしてくれているのですよ。
かまれたけど、血も出ないし、痛くもない、これが「甘がみ」です。
甘がみの理由は、かまってほしい
ほとんどの甘がみは、かまってほしい、遊んでほしい、なでてほしいなどのサイン。
甘えてるんだ~。かわいいな~。
顎ですりすり→鼻ツンツン→指をなめなめ→甘がみ、というのが、一連の流れになってしまっている子もいるようです。
コミュニケーションのひとつやな。
愛情表現だったのね~。
とても痛いのは本気がみ
うさぎにかまれて、とても痛い、あるいは流血の惨事になるのは、うさぎの本気がみです。
これは、痛そうだね・・。
これは、とても痛いです!!
なんてったって、あの丈夫な顎でかまれるのですから。
それでは、なぜ、うさぎは本気がみをするのでしょうか?
最もありがち、オスのマウンティング
野生下において食べられる立場のうさたちは、たくさんの子孫を残さなければいけません。
そのため、一年中、発情期で、ぷうぷう言いながら、お気に入りである飼い主さんの足元をくるくる走り、飼い主さんの手や足をまたいで腰を動かします(マウンティング)。
この時、勢いあまって、飼い主さんをかんでしまうことがあります。
マウンティング対処法
では、どのようにして、対処したらいいのでしょうか?
それには、マウンティングを「拒否する」か「受け入れる」かで、大きく対処法が異なります。
マウンティングを拒否する場合
ぷうぷう鳴いて興奮している様子が見受けられるなど、うさぎがマウンティングをしようとしている時は、なんとなく事前にわかるようになります。
それを察知し、そもそも、マウンティングそのものをさせないように、無視をしたり、距離を取るという対処をされている飼い主さんが多いようです。
それでも耐えられないなら、去勢も
そこまでしても、耐えがたい場合は、去勢手術という方法があります。
去勢後は、マウンティングも、少なくなる、あるいは、なくなるようです。
私は断然、「受け入れる」派
私は、マウンティングを受け入れる派で、時々ですが、足をかまれています💦
なぜ、「受け入れる」派なのか、それには、いくつかの理由があります。
自由恋愛を奪っているのは人間
ペットとして、どんなに幸せに過ごしているうさぎでも、自分で好んでペットになる子はいません。
飼いうさぎがペットとして、どのように生きていくかは、全て、私たち、人間の判断に委ねられています。
この世に生まれてきた以上、うさぎにだって、自由恋愛の権利はあるはずですが、それを奪っているのも、私たち人間だと、私は思っています。
マウンティングでかむのは、うさぎの習性
オスのうさぎには、マウンティングの時に、メスをかむ習性の子がいます。
その、メスにする行為を、お気に入りの飼い主さんにしているだけであって、決して、うさぎに悪気があって、飼い主さんをかんでいるわけではありません。
上下関係のしつけは、そんなに大切?
「マウンティングされるのは、飼い主が下だと思われているから」という説も見かけます。
私が鈍いのかもしれませんが💦、毎日、マウンティングをされていて、「うさぎに下に見られている」と感じたことは、一度もありません。
私の手を一生懸命なめてくれるし、話しかければ、一生懸命、私の話を聞こうとしてくれています。
マウンティングをやめさせるために、威嚇をする飼い主さんも
うさぎのマウンティングをやめさせるために、大きな音を出すなどをして、威嚇をする飼い主さんもおられるようです。
それはそれで、うさぎと暮らしていくための、一つの方法かもしれません。
しかし、自由恋愛の機会を奪われ、お気に入りの飼い主さんにマウンティングをしたら、威嚇をされた、というのは、私個人的には、ちょっと理不尽な気がします。
去勢手術は、うさぎにとって大きな負担
最後に、去勢手術のために施す全身麻酔が、うさぎの体に大きな負担を与える、というのも、「受け入れる」派の理由です。
メスうさぎの場合のがん予防や、多頭飼育崩壊を避けるための、避妊・去勢手術は、ある程度、致し方ないと思っていますが、麻酔でうさぎの寿命を縮めてまで、マウンティングやスプレーをやめてほしいとは、私は考えていません。
「受け入れる」派、私のマウンティング対処法
マウンティングを受け入れる派の私ですが、ただ単に、好き勝手、かまれているわけではありません。
うさぎの本気がみは、相当痛いので、かまれた時は、ちょっと大げさに「いったぁ~」と叫ぶようにしています。
すると即座に、うさぎはかむのを止めてくれていますよ。
最終的には、飼い主さんの判断
マウンティングを「拒否する」か、あるいは「受け入れる」かは、どちらが正しいというものではなく、飼い主さんとうさちゃんが、幸せに暮らせる距離感を保つのが、一番いいと思っています。
うさぎと一緒に、快適に暮らしていくためには、どこまでが許容範囲なのか、それは、飼い主さんごとにバラバラで当然ですから。
ですので、マウンティングを「拒否する」あるいは「受け入れる」の判断は、あくまで、飼い主さんの判断でいいと思います。
私個人的には、マウンティングをやめさせるために、威嚇をしたり、距離を取ったりしてたら、その子がお月様へ旅立った時に、ものすごく後悔すると思うので、すんなり受け入れてます(^-^;
縄張りを荒らされたと思った場合
こちらも、本気がみでそこそこ多いパターンです。
うさぎは、とても縄張り意識の強い動物。
飼い主さんがケージを掃除しようとしたら、「テリトリーを荒らされる」と勘違いするのでしょうね。
私も、前の子に、随分かまれ、その都度、流血の惨事となっていました。
でも、お掃除は、必要ですからね。
対処法
こちらは、ご飯やおやつ、おもちゃなどで、うさぎの気をそらすしか、なさそうです。
柔らかめの木で、角がたくさんあり、薄さも適度。
かじって、投げて、破壊して、楽しいかじり木です。
足で蹴ってよし、鼻先でつついてよし。
いろいろ遊べる、ふわふわの、かわいいボールです。
ラタン・コーンリーフ・シーグラスの3 種類の天然素材が使用されたボールで、色々な噛み心地が楽しめます。
抱っこをしたら、かまれた
これも、そこそこあるパターンです。
野生下で食べられる立場のうさたちは、自由が利かなくなる=死ぬ、と判断する習性があり、抱っこが苦手な子がほとんどです。
ですので、人間のエゴによる抱っこは、なるべく避けてくださいね。
対処法はないかも・・。
爪切りや、動物病院へ行く時など、人間のエゴではなく、やむを得ず抱っこしなければいけない時も、たくさんあります。
私も、前にいた子などは、動物病院へ連れていくために、抱っこをして、何度もかまれたことがありますが、これはもう、必要なことなので、人間側が気合で乗り切るしかありません・・。
飼い主の服をかまれた
これも、よくあるパターンで、私も、何度もかまれています。
その時のシチュエーションや、前後の状況によって、かむ理由は、さまざまのようです。
抱っこをしている時にかまれた
抱っこをしている時に、服をかまれた場合は、抱っこをやめてほしいという、うさぎからの訴えです。
基本的には、うさぎは抱っこが苦手なので、うさぎを解放してあげましょう。
ぼーっとしてたら、かまれた
飼い主さんが、何もしていない時に、うさぎが服をかんでくる場合。
これには、2つのパターンがあるようです。
かまってほしい
1つ目のパターンは、うさぎが飼い主さんにかまってほしい時。
服をかんで、コミュニケーションを取ろうとしているのです。
かわいいですね。
なんとなくかんでみた
2つ目のパターンが、よくあるのですが、うさぎが、遊びと好奇心で、なんとなく、飼い主さんの服をかんでみた、というもの。
はっきり言いますが、これは、かなり痛いです。
飼い主さんの肉体には、甘がみしかしないうさぎでも、飼い主さんの服には、本気がみをしてきます。
しかも、うさぎは、服のすぐ下に、飼い主さんの肉体があることを知りません。
結果は・・・想像できますね。
突然伸びてきた手に驚いてかまれた
のんびり過ごしているうさぎをなでようとして、かまれたということもあるようです。
突然伸びてきた手に、驚いてしまったのでしょうね。
対処法
うさぎをなでる時は、声をかけるなど、驚かせないようにしましょう。
また、信頼関係が築けていないうちは、うさぎの目線よりも、下から手を伸ばすのが、おススメです。
多頭飼育で、気が荒くなってかまれた
縄張り意識の強いうさぎは、自身のテリトリーに、ほかのうさぎの臭いがすることで、気が荒くなり、かむことがあるようです。
対処法
うさぎの多頭飼いはあまりおススメしません。
多頭飼いにより、気が荒くなるようでしたら、それぞれのうさぎで部屋を分けるなど、生活スペースが重ならないように工夫してあげましょう。
もし、うさぎにかまれてしまったら
もし、うさぎにかまれてしまったら、傷口を消毒するなどして、まずは、清潔に保ちましょう。
炎症を起こすこともありますので、不安であれば、病院で診てもらいましょう。
全ては信頼関係の構築から
うさぎがかむのは、コミュニケーションの一種。
その感情を否定するのではなく、うさぎと向き合い、心を通わせることができるように、努力してみてください。
その先には、きっと、飼い主さんとうさぎだけの、幸せ生活が待ち構えていますよ。
いかがでしたか?
ただ単に、かむと言っても、いろいろあるのね~。
全ては、お互いの信頼関係が重要だな。
信頼関係が築けていなければ、甘がみなのか本気がみなのか、その判断すらできないかもしれません。
うさぎにかまれたら、それはショックですが、まずは落ち着いて、うさぎからのコミュニケーションボールを受け止め、信頼関係を深くしてみてくださいね。
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました(^_-)-☆