私たちがよく一緒に暮らしているうさぎは、たいてい、小さい子。
でも、世の中にいる、大きなうさぎだって、かわいいのだ!!
ということで、今回は、大きなうさぎ、フレミッシュジャイアントの魅力に迫りたいと思います。
フレミッシュジャイアントとは?
フレミッシュジャイアントとは、世界一大きなうさぎで、ギネスブックにも、記録されています。
ギネスブックに記録された、フレミッシュジャイアントのダライアス君は、体重20kg、体長130cmとか・・・。
ひょえぇ~。
うん、これは確かに、大きいですね(^-^;
フレミッシュジャイアントの歴史
16世紀~17世紀のこと。
オランダ人が、パタゴニアンラビットという、お肉用のうさぎを、ヨーロッパに連れてきました。
その後、このパタゴニアンラビットと、大型うさぎが交配。
そして、1860年頃、フレミッシュジャイアントが誕生したのです。
1880年代初め頃、イギリスからアメリカに輸入されます。
そして、1916年、お肉うさぎからの苦節数百年にして、ようやっと、ARBA(アメリカン・ラビット・ブリーダーズ・アソシエーション(アメリカのうさぎブリーダ協会))の前身、ナショナルペットストックアソシエーションにて、公認うさぎとなったのです。
苦労したんやねぇ(T_T)
フレミッシュジャイアントの特徴
この子の特徴といえば、やはり、その大きさ!!
柴犬のような、うさぎだと思ってください。
もともとは、お肉用うさぎだったので、太りやすい体質です。
体が大きいので、機敏な動きは苦手かも・・。
毛色
フレミッシュジャイアントの毛色には、ブルー、フォーン、ブラックなどがあります。
出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年
性格
フレミッシュジャイアントの性格は、温和で、おっとりした子が多いです。
大きな体なので、動きもゆっくり。
ですが!!
生後8カ月くらいまでの、子供のうちは、そこそこやんちゃ。
あんなでかい子が、やんちゃなん?
やんちゃなうちは、やんちゃにつきあってあげてくださいね。
大きくなると、性格も丸くなります。
誰の話かな?
体が大きいので、スキンシップも取りやすいですよ。
性別による性格の違い
オスの方が、比較的温厚な性格であることが多いです。
縄張り意識が強く、おしっこを飛ばして、マーキングすることも・・。
メスは、オスよりも、少し気が強い子が多い傾向にあります。
フレミッシュジャイアントの販売価格
フレミッシュジャイアントの販売価格は、7万円~10万円と、比較的お高め。
でも、ペットショップでは、見かけないよね。
日本ではとても珍しい品種に分類されますので、通常のペットショップでは、販売されておらず、うさぎ専門店や、ブリーダーさんから、購入することになります。
が!!
フレミッシュジャイアントは、大きいので、飼うには広いスペースだって必要、食べる量も半端なかったりします。
これをカバーできるだけの、経済的余裕と責任感がなければ、飼うのはあきらめた方がいいかも・・・。
大きくても、たった一つの命だからね。
フレミッシュジャイアントの寿命
フレミッシュジャイアントの平均的な寿命は、およそ、7年~8年と言われています。
大きい割には、長くないのね。
実は、フレミッシュジャイアントは、ペットとしての歴史が浅く、あまり、データがないのが実情なのです。
ミステリアスやな。
どちらにしても、人間よりもずっと早く年老いてしまいますので、日々大切に過ごしたいですね。
フレミッシュジャイアントを飼うには?
経済的に余裕があり、フレミッシュジャイアントの命にも責任の持てる、つわものがフレミッシュジャイアントを飼うには、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか?
それを、ここでは、見ていきたいと思います。
広いスペースが必要
フレミッシュジャイアントは、大きくても、うさぎです。
屋外飼育の場合、天敵に襲われる可能性もありますので、室内飼育がおすすめです。
部屋んぽのスペースも確保できるような、室内の広い部屋で、飼ってあげてくださいね。
ごちゃごちゃ物が置いてある部屋だと、うさぎに悪気はなくても、うさぎがちょっと動いただけで、周囲の物が壊れる、なんてことに・・・。
フレミッシュジャイアントが自由に動けて、かつ、飼い主さんもHappyになれるような、スペースがおすすめです。
室温にもご注意
フレミッシュジャイアントが快適に過ごせる室温は、20度~25度と、やや高め。
他のうさぎ同様、体温調節が上手ではないので、夏場、冬場の室温には気を遣ってあげてください。
ケージのサイズ
フレミッシュジャイアントは、とても大きいので、うさぎ用のケージでは、飼うことが難しくなってしまいます。
中型犬用のケージを用意してあげましょう。
その他のグッズ
フレミッシュジャイアントを飼うための、その他のグッズは、基本的に、普通のうさぎを飼うときと同じですが、大きな体に合ったものを選んであげてください。
特に、餌入れや水入れは、ひっくり返されないように、気を付けましょう。
また、体重が重いので、ソアホックになりやすいです。床材は、柔らかい素材のものを使ってあげてくださいね。
食事は、牧草とペレット
フレミッシュジャイアントの食事は、他のうさぎと同様に、主食がチモシーなどの牧草、副食がペレットです。
牧草は、食べ放題状態にしておき、ペレットは、朝夕の決まった時間に、あげてください。
体が大きいので、その分、食べる量も多く、お食事代もそこそこかさみます。
満足させてあげるには、経済的な余裕が必要ですね。
その他の注意点
こまめにお掃除
体の大きなフレミッシュジャイアントは、食べる量も多いので、その分出す量も・・・。
ということで、こまめにお掃除をして、清潔にしてあげましょう。
適度な運動
もともとは、お肉用うさぎだったフレミッシュジャイアントは、太りやすい体質。
最低でも1日に1回、1時間は、部屋んぽをさせてあげましょう。
機敏に動くことはないものの、大きい分、破壊力も抜群。
特に足ダン(スタンピング)の威力は・・・。
ストレスをためないように、大切にしてあげてくださいね。
ソアホックにご注意
体重の重いフレミッシュジャイアントは、肉球のない足裏に、負担がかかり、ソアホックになりやすいです。
床材には、柔らかい素材のものを利用し、予防してあげてください。
飼うのがムリなら、公共施設で!
ということで、フレミッシュジャイアントは、魅力あふれるうさぎさんでしたが、実際に飼うとなると、なかなか難しいですよね。
そんな時は、動物園など公共施設のフレミッシュジャイアントに会いに行ってはいかがでしょうか?
飼うことはムリでも、出会えれば、フレミッシュジャイアントの魅力がきっとわかるはず。
(行かれる前には、フレミッシュジャイアントがいるかどうか、ご確認ください。)
東公園動物園(愛知県岡崎市)
入場無料にもかかわらず、アジアゾウなどの大型動物から、ミーアキャット、プレーリードッグなどの小型動物まで、多種多様な動物たちと出会えますよ。
- 住所:愛知県岡崎市欠町字大山田1番地
- 電話番号:0564-27-0456
- 営業時間:9:00〜16:30
- 入園料:無料
龍野公園動物園(兵庫県たつの市)
名前は、『ぴょんきち』くん。
こちらも入場無料で、うさぎ以外にも、ヤギやヒツジたちに出会えますよ。
- 住所:兵庫県たつの市龍野町下霞城45
- 電話番号:0791-63-1744
- 入園料:無料
月うさぎの里(石川県加賀市)
広場で遊ぶ、約50匹以上のうさぎさんとモフれる里です。
おやつの販売もあり、自由にあげることができますよ。
- 住所:石川県加賀市永井町43-41
- 電話番号:0761-73-8116
- 営業時間:9:00~17:00
- 入場料:無料
長崎バイオパーク(長崎県西海市)
自然界の一員である私たち人間が、自然界の調和のあり方と、その尊さを知ることができる生物公園。
動物たち本来の生態系に近づけられた環境の中で、動物たちが自由に暮らす「生態展示」方式が採用されています。
もちろん、ふれあいや餌やりもできますよ。
- 住所:長崎県西海市西彼町中山郷2291-1
- 電話番号:0959-27-1090
- 営業時間:10:00~17:00
- 入園料:大人 1,700 円
おびひろ動物園(北海道帯広市)
帯広市の中心市街地にも近い、緑ヶ丘公園の中の動物園。
フレミッシュジャイアントと触れ合うことはできませんが、動物園では、十勝おびひろの特色豊かな動物園となるべく、魅力アップづくりを目指しています。
夏季・冬季と、開園期間が決められていますので、行かれる際には、ご注意ください。
- 住所:北海道帯広市緑ケ丘2
- 電話番号:0155-24-2437
入園料:大人 420円(中学生以下は無料)
大宮公園小動物園(埼玉県さいたま市)
この子は、フレミッシュジャイアントの仲間の「コンチネンタルジャイアントラビット」という種類のうさぎさんで、名前は、「セーヌ」ちゃんです。
大宮公園小動物園は、お散歩のついでに、ふらっと気ままに立ち寄れる、大宮公園の中にある、小さな動物園。
「小動物園」とありますが、約60種300点の動物たちが暮らす、充実のラインナップです。
- 住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4
- 電話番号:048-641-6391(大宮公園事務所)
- 営業時間:10:00~16:00
- 入園料:無料
いかがでしたか。
なじみのある小さなうさぎも、もちろんかわいいけど、大きなフレミッシュジャイアントも、魅力あふれるうさぎさんでしたね。
大きいから、いっぱいモフれそう。
一緒に暮らせなくても、動物園などで会えたらいいですね(^_-)-☆
<この記事の引用等>
・文中の、フレミッシュジャイアントの写真は、zoosnowによるPixabayからの画像です。
・公共施設の、フレミッシュジャイアント等の写真は、以下から引用しています。
・うさぎの種類の写真は、「町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年」から、引用しています。