アメリカンファジーロップと暮らしたい!~歴史から出会い編~

ロップの中でも、モフモフ満点の子といえば・・・。

そう、アメリカンファジーロップ!!

今回は、そのアメリカンファジーロップの歴史から出会いまでに迫りたいと思います。

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アメリカンファジーロップとは

垂れ耳で、フワフワでモフモフの毛並みが、まるでぬいぐるみのようなうさぎで、通称「アメファジ」と呼ばれ、親しまれています。

コロコロとした丸みのある体つきや、つぶれたような顔つきがかわいく、サイズ的にも、ちょうどいい感じで、ペットとしても大人気なんですよ。

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アメリカンファジーロップの誕生まで

アメリカンファジーロップの誕生には、どんな道筋があったのでしょうか?

それには、ホーランドロップが深く関わっているようです。

ここでは、アメリカンファジーロップの誕生について、並々ならぬブリーダーたちの努力とともに、見ていきましょう。

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ホーランドロップのブロークンを作りたい

時は、1980年ごろ。

ホーランドロップが、アメリカで公認品種となりました。

その当時のホーランドロップは、全身濃淡のない均一な一色のソリッドタイプだったのです。

公認された頃のホーランドロップ

そこで、ブリーダーたちは、考えました。

「ブロークン(白地に模様が入るカラー)のホーランドロップを作りたい」

ぶち模様ならもっとかわいいかもしれない

あ、確かに、かわいい。

そう考えたブリーダーたちは、体にスポット状の模様がある、イングリッシュスポットという品種と交配したのです。

イングリッシュスポット
イングリッシュスポット
出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年

ブロークンタイプは生まれるのか?

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毛質が、ロールバックからフライバックに

ブリーダーたちの努力の結果、ブロークンカラーが誕生。

しかし、ロールバックだった毛質が、イングリッシュスポットの毛質であるフライバックに・・・。

  • ロールバック:アンダーコートの密度が高く、毛の流れに逆らってなでると、ゆっくりと毛が元に戻る毛質
  • フライバック:アンダーコートの毛が薄く、毛並みが変化しやすい毛質

毛質が変わってしまったうさぎ

 
あらら・・・。
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ロールバックの毛質を取り戻したい

ロールバックの毛質を取り戻したいブリーダーたちは、今度は、フレンチアンゴラと交配してみました。

フレンチアンゴラ
フレンチアンゴラ
出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年

きっと毛質が戻るに違いない

すると、時々、ロールバックの毛質で、長毛のうさぎが生まれるようになったのです。

 
時々??

時々長毛の子が生まれる

時々生まれる子から、確実に生まれる子に

この、時々生まれる長毛のうさぎは、ファジーホーランドと呼ばれ、人気者になりました。

時々生まれる長毛うさぎが人気者に

この、ファジーホーランドの人気に着目したあるブリーダーは、ファジーホーランドの劣性遺伝子を持つホーランドロップ2匹を交配。

すると、25%の確率でファジーホーランドが生まれてくることを発見。

25%の確率で必ず生まれてくる

うわぁ、理科で習ったような・・・。

この子たちを「アメリカンファジーロップ」と名付けて、新しい品種として開発。

そして、1988年、ついに、アメリカン ラビット ブリーダーズ アソシエーション (ARBA:American Rabbit Breeders Association アメリカのうさぎブリーダー協会)での公認品種となったのです。

 
おめでとう。

名前の由来

ファジー(fuzzy)とは、「けばだった」「ぼやけた」などの意味があります。

アメリカンファジーロップ

その名の通り、ふわっとした毛で覆われている姿が、アメファジ独自の魅力。

ホーランドロップから垂れ耳を、フレンチアンゴラからふわふわの毛を引き継ぎ、いいとこどりをしていますね。

手触りも抜群で、モフモフっぷりが、まるで動くぬいぐるみです。

アメリカンファジーロップの特徴

ブリーダーたちの苦悩の末、誕生したアメリカンファジーロップ。

その特徴を見ていきましょう。

アメリカンファジーロップの特徴

アメリカンファジーロップの性格

比較的温和な性格で、人懐っこく、好奇心旺盛な子が多いです。

のんびりしていて甘えん坊なので、たくさんコミュニケーションをとってあげてくださいね。

性別による性格の違い

一般的に、オスは、甘えん坊でマイペースな子が多いです。

また、縄張り意識が強く、おしっこを飛ばすことも。

メスは、ツンデレな子が多く、発情期には、気が荒くなることがあります。

性格は、個体によって千差万別なので、お迎えした子の個性を尊重してあげてくださいね。

アメリカンファジーロップの毛色

アメリカンファジーロップは、カラーバリエーションが豊富なことも特徴の一つです。

ブロークン

白地にまだら模様がかわいいうさぎです。

ブロークンセーブルポイント
ブロークントータスシェル

出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年

シェイデッド

グラデーションがきれいなうさぎです。

シェイデッドセーブルポイント
シェイデッドトータスシェル

出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年

アグーチ

一本の毛の中で、色の違いがあるうさぎです。

アグーチチェスナット
出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年

ワイドバンド

目の周りや、しっぽなどが薄い色のうさぎです。

ワイドバンドオレンジ
出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年

アメリカンファジーロップの寿命

アメリカンファジーロップの寿命は、6年~8年が平均的なようです。

もちろん、さまざまな理由で、早めに旅立ってしまう子もいれば、10年以上長生きするご長寿うさぎさんも。

どちらにしても、人間よりは、ずっと早く年を取ってしまいますので、たくさんコミュニケーションを取って、日々大切に、幸せうさLifeを過ごしたいですね。

大事にしたらんと・・。

アメリカンファジーロップの値段

アメリカンファジーロップの値段は、3万円~7万円と、少しお高めのようです。

うさぎは、早朝と夕方、元気に動き回るので、ペットショップへ行くのは、そのくらいの時間帯がおすすめです。

昼間に行ったら、みんな、お昼寝中かも・・・。

昼間に行ったら、こんなことに・・・。

その他の初期費用は、だいたい、2万円~3万円くらいです。

多頭飼いは、おすすめしない

うさぎは、非常に、縄張り意識の強い動物です。

多頭飼いは、よほど相性が合わない限り、けんかとなり、お互いを傷つけてしまうこともありますので、おすすめはしません。

いかがでしたか?

今回は、モフモフロップのアメリカンファジーロップについて、歴史や毛色などを記載してみました。

ここから先は、いよいよ、グッズを揃えて共同生活開始、ですよね。

そちらについては、↓以下の記事を参考にしてみてくださいね♪

ここまで、お読みいただきありがとうございました(^_-)-☆

<この記事の引用等>

・うさぎの種類の写真は、「町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年」から、引用しています。

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>うさLifeが、より素敵なものになりますように

うさLifeが、より素敵なものになりますように

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