ロップの中でも、モフモフ満点の子といえば・・・。
そう、アメリカンファジーロップ!!
今回は、そのアメリカンファジーロップの歴史から出会いまでに迫りたいと思います。
アメリカンファジーロップとは
垂れ耳で、フワフワでモフモフの毛並みが、まるでぬいぐるみのようなうさぎで、通称「アメファジ」と呼ばれ、親しまれています。
コロコロとした丸みのある体つきや、つぶれたような顔つきがかわいく、サイズ的にも、ちょうどいい感じで、ペットとしても大人気なんですよ。
アメリカンファジーロップの誕生まで
アメリカンファジーロップの誕生には、どんな道筋があったのでしょうか?
それには、ホーランドロップが深く関わっているようです。
ここでは、アメリカンファジーロップの誕生について、並々ならぬブリーダーたちの努力とともに、見ていきましょう。
ホーランドロップのブロークンを作りたい
時は、1980年ごろ。
ホーランドロップが、アメリカで公認品種となりました。
その当時のホーランドロップは、全身濃淡のない均一な一色のソリッドタイプだったのです。
そこで、ブリーダーたちは、考えました。
「ブロークン(白地に模様が入るカラー)のホーランドロップを作りたい」
あ、確かに、かわいい。
そう考えたブリーダーたちは、体にスポット状の模様がある、イングリッシュスポットという品種と交配したのです。
毛質が、ロールバックからフライバックに
ブリーダーたちの努力の結果、ブロークンカラーが誕生。
しかし、ロールバックだった毛質が、イングリッシュスポットの毛質であるフライバックに・・・。
- ロールバック:アンダーコートの密度が高く、毛の流れに逆らってなでると、ゆっくりと毛が元に戻る毛質
- フライバック:アンダーコートの毛が薄く、毛並みが変化しやすい毛質
ロールバックの毛質を取り戻したい
ロールバックの毛質を取り戻したいブリーダーたちは、今度は、フレンチアンゴラと交配してみました。
すると、時々、ロールバックの毛質で、長毛のうさぎが生まれるようになったのです。
時々生まれる子から、確実に生まれる子に
この、時々生まれる長毛のうさぎは、ファジーホーランドと呼ばれ、人気者になりました。
この、ファジーホーランドの人気に着目したあるブリーダーは、ファジーホーランドの劣性遺伝子を持つホーランドロップ2匹を交配。
すると、25%の確率でファジーホーランドが生まれてくることを発見。
うわぁ、理科で習ったような・・・。
この子たちを「アメリカンファジーロップ」と名付けて、新しい品種として開発。
そして、1988年、ついに、アメリカン ラビット ブリーダーズ アソシエーション (ARBA:American Rabbit Breeders Association アメリカのうさぎブリーダー協会)での公認品種となったのです。
名前の由来
ファジー(fuzzy)とは、「けばだった」「ぼやけた」などの意味があります。
その名の通り、ふわっとした毛で覆われている姿が、アメファジ独自の魅力。
ホーランドロップから垂れ耳を、フレンチアンゴラからふわふわの毛を引き継ぎ、いいとこどりをしていますね。
手触りも抜群で、モフモフっぷりが、まるで動くぬいぐるみです。
アメリカンファジーロップの特徴
ブリーダーたちの苦悩の末、誕生したアメリカンファジーロップ。
その特徴を見ていきましょう。
アメリカンファジーロップの性格
比較的温和な性格で、人懐っこく、好奇心旺盛な子が多いです。
のんびりしていて甘えん坊なので、たくさんコミュニケーションをとってあげてくださいね。
性別による性格の違い
一般的に、オスは、甘えん坊でマイペースな子が多いです。
また、縄張り意識が強く、おしっこを飛ばすことも。
メスは、ツンデレな子が多く、発情期には、気が荒くなることがあります。
性格は、個体によって千差万別なので、お迎えした子の個性を尊重してあげてくださいね。
アメリカンファジーロップの毛色
アメリカンファジーロップは、カラーバリエーションが豊富なことも特徴の一つです。
ブロークン
白地にまだら模様がかわいいうさぎです。
出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年
シェイデッド
グラデーションがきれいなうさぎです。
出典:町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年
アグーチ
一本の毛の中で、色の違いがあるうさぎです。
ワイドバンド
目の周りや、しっぽなどが薄い色のうさぎです。
アメリカンファジーロップの寿命
アメリカンファジーロップの寿命は、6年~8年が平均的なようです。
もちろん、さまざまな理由で、早めに旅立ってしまう子もいれば、10年以上長生きするご長寿うさぎさんも。
どちらにしても、人間よりは、ずっと早く年を取ってしまいますので、たくさんコミュニケーションを取って、日々大切に、幸せうさLifeを過ごしたいですね。
大事にしたらんと・・。
アメリカンファジーロップの値段
アメリカンファジーロップの値段は、3万円~7万円と、少しお高めのようです。
うさぎは、早朝と夕方、元気に動き回るので、ペットショップへ行くのは、そのくらいの時間帯がおすすめです。
昼間に行ったら、みんな、お昼寝中かも・・・。
その他の初期費用は、だいたい、2万円~3万円くらいです。
多頭飼いは、おすすめしない
うさぎは、非常に、縄張り意識の強い動物です。
多頭飼いは、よほど相性が合わない限り、けんかとなり、お互いを傷つけてしまうこともありますので、おすすめはしません。
いかがでしたか?
今回は、モフモフロップのアメリカンファジーロップについて、歴史や毛色などを記載してみました。
ここから先は、いよいよ、グッズを揃えて共同生活開始、ですよね。
そちらについては、↓以下の記事を参考にしてみてくださいね♪
ここまで、お読みいただきありがとうございました(^_-)-☆
<この記事の引用等>
・うさぎの種類の写真は、「町田修『新うさぎの品種大図鑑』誠文堂新光社 2014年」から、引用しています。